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根岸(根岸の里:ねぎしのさと)

◎現在、テレビ塔の立っている大年寺山の東麓、宮沢橋の西側一帯。 昔はもっと広い地域を根岸といいました。
◎交通手段  : 仙台市営地下鉄 河原町駅、 仙台市営バス 根岸町など
◎現住所   : 仙台市太白区根岸町
◎施設・学校 : 宗禅寺、仙台南高校、武道館、兜塚古墳

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 昔、名取郡根岸村と称したのは、御霊屋下・御小人町・越路・鹿落坂・愛宕山・宮沢宗禅寺などのあった地域で、すなわち経が峯、愛宕山、大年寺山等の山麓をめぐる一帯の地域でした。 いわゆる山の根岸を占める土地で、現在は大年寺山の東麓を根岸の里、あるいは単に根岸と称しています。
 ここは、昔から気候温暖な住宅地で、藩政時代以来大竹家が経営してきた大竹茶園(現在も長町で営業中)や宮城農学校(現在は仙台南校)がありました。 

◎宗禅寺の鶏の墓
 昔、宗禅寺の和尚さんの夢枕にびしょびしょにぬれた鶏が現れ、「私はこの寺の檀家の鶏です。私と一緒に飼われている黒猫が何か悪いことをたくらんでいるので、主に知らせようと三日三晩鳴いたら、夜鳴きの鶏は縁起が悪いとかえって殺され、今宮沢の渡しの杭に引っかかっています。 どうか私に代わってこのことを主に知らせてください」と頼むのでした。 和尚はあくる日すぐにその家に行って不思議な夢の話をすると、その家の大きな黒猫が飛び出してきて、囲炉裏にかけてあった汁鍋の上を飛びこえ、尻尾の先を鍋にさっとつけたのでした。 和尚はオヤッと思い猫のあとをつけると、猫は竹やぶの中の古い竹の切り株にしっぽの先をつけ、また家のほうへ戻っていきました。 古竹の切り口を覗くと中にはトカゲ、ムカデ、ハンミョウなどがドロドロに腐っていて恐ろしい毒薬になっているではありませんか。 和尚はすぐに戻って「猫は古くなると人に仇をなすというが、おそろしいことじゃ」と、見てきたことを話すと、主は「猫のやつ、私が鶏をかわいがっていたのを恨んだのじゃ。夜鳴きで知らせようとした鶏には本当に申し訳ないことをした」と、宮沢の渡しから鶏を拾い上げてきてねんごろに弔ったそうです。
 宗禅寺の山門をくぐってすぐのところにある「不是人間之塔」(これは人間の塔ではありません)と刻まれた碑が鶏の墓です。
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